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大里綜合管理株式会社
代表取締役社長
野老真理子
Tokoro Mariko
 

2019年11・12月

9月○○日
台風15号後の3日間の断水停電を発電機や4台のPHVの車で会社の電話とつなぎ、初日からかかってきたSOSの声に全社をあげて対応した。車が潰れた人には車を貸し、屋根が飛んで住めなくなった人には避難所としての大里の家を貸した。倒木を片付け、ブルーシートを貼り、2週間スタッフ全員が不眠不休で500件弱の緊急対応に頑張り抜いた。建築の現場監督はいつしか瓦職人に、事務所の職員たちは現場作業員としての実力をつけた。会社の壁いっぱいに貼られた500を超えるSOS のプロセスは大里やこの地域の誇りとして消えない歴史を作った。

9月○○日
東日本大震災の教訓に備えたPHVの車からコードをつないで事務所の停電に対応したことがきっかけで、その車を開発した人たちが20台を超えるPHVやみらい(水素車)を持って駆けつけてくれた。10万人を超える人が働く世界のトヨタ?その車を開発した人たち?かたや吹けば飛ぶような小さな会社の私たちとのコラボで1週間以上停電の続く家々に車を届けた。自衛隊が作ったお風呂のとなりに真新しいPHVを並べ、まるで車の展示場?未来からつないだ4台のドライヤーで髪の毛を乾かす人の喜ぶ顔を見て喜ぶトヨタの人たちに「同じ」を感じた。一緒に未来を作りたいと思った。

10月○○日
来年4月の世代交代の準備の一つに10月から社長や部長という敬称、ニックネームやちゃんづけを一掃し、すべてさん付けで呼び合うことになった。私は「社長」から「真理子さん」と呼ばれることになった。自分たちで決めておきながら遠慮しながら呼ぶ姿を見て、みんな大変だろうなと同情する。でもなんといっても大変なのは好き勝手に呼んできた私で、新体制への決意のひとつとして、みんなに見せることができるように心して取り組もうと思う。「大里全員経営」と「新システム構築」と合わせて、新しい時代を作り上げたい。

10月○○日
300人を超える講演会や視察や研修など、大勢の人の前で話す機会が増えた。こんな小さな会社の小さな取り組みをお金を出してまで勉強しようとする人たちがいることを不思議にもありがたくも思いながら、片方で当たり前のことしかしていないのに、それが珍しがられる「今」に懸念や課題も感じる。みんな仲良く大切にしあい、力を合わせてより良くしていくという当たり前なことを、仕事や人生を分けることなく、ごちゃごちゃに混ぜながら矛盾なく努力できる今を幸せに思う。だからこそ頑張ろうと思う。

残り2ヶ月もよろしくお願いします。