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大里綜合管理株式会社
代表取締役社長
野老真理子
Tokoro Mariko
 

2019年3・4月

1月○○日
初日の出の白里海岸で今年もあみっこ汁を出した。31日早朝から野菜を切り始め、15キロの肉を分け入れ、大豆から育てた手作り味噌で仕上げる。煮え立った4つの大きな寸胴鍋がこぼれないように深夜に前日たてておいたテントに運び込む。「まだですか?」と立ち並ぶ寒さをこらえる人たちに「お待たせしました」と、あつあつの心づくしを売り始め、13年目の今年は600人を超える人たちに喜んでもらうことができた。「これを食べないと新年にならないよ」といって、毎年通ってくれる常連さんもたくさんできた。経費を引いても10万を超える利益を作り出すことができ、パートさん一人分のひと月分の給料を作り出せたねと笑い合う。仕事とは必要なところに必要とされるものを手間暇かけて作り出し届けること!経営者として今年もまた背中で見せることができた。それにしても貴重な休みを返上して協力してくれるスタッフたちには頭が下がる。真に幸せだと思う。

1月○○日
大里の館内中が作家さんの作品で埋め尽くされる「大里文化フェスティバル」は、今年も大勢の人たちが参加してくれた。期間中、毎回100人の人が入れ替わるコンサートを1日6回、3日間で18団体の人たちがステキな音色を披露してくれ、感謝の気持ちを込めて振る舞うお汁粉は1000杯を超えた。土地の相談はバックヤードで商談してもらうという申し訳なさを笑って許してくれるお客様が支えてくださるからできることを真に噛みしめ、だからこそ、できることから自分からと豊かな地域づくりを目指す。毎回の気づきを次回に生かしていくという息の長い積み上げの上にできる未来を楽しみにしたい。

2月○○日
世代交代まであと一年!いよいよ全てのスタッフが慌て始め、その日を想像した課題を出し合い、一つひとつを解決するための動きが加速する。いっぺんに出来ないことを承知の上で、3月末までに人を増やし、一年かけて大里ブランドを受け止められる人を育てようと、第一弾に6人が仲間に入ってくれた。6人のうち 2人は子連れ出勤、3人は60歳を超える人たちだ。零細企業の宿命こそ世の中の課題を受け止められると言い放つ。高齢者も子育て中のママも障害者も、そして一度はドロップアウトした人たちも、お客様だった人も心底仲良く仕事し、自己実現し、それこそが大里発展の原動力となる道を実証したい。

2月○○日
3月27日第45期の経営計画発表会を開催する。社長としての最後の発表会、経営者になって満25年、さまざまなことが走馬灯のように頭に浮かび上がる。ポストが赤いのも電信柱が高いのもみんな社長のせい。いい会社か悪い会社かでなく、いい社長か悪い社長かだ!と素直に受け止め、お客様第一、環境整備の徹底を方針に積み上げてきた今を噛みしめる。取り戻すことのできない力不足努力不足で自己嫌悪になっても仕方ないと開き直り、まだまだこれから!と、気づいたこと、できることを積み上げていこうと心する。20年前の大里だよりを読みながら楽しそうに語る後継たちが頼もしい。