新築事例

自足自給する家

- 新築 東金市二之袋 -

大里は子供たち、孫たち、次の世代へよりよい環境や社会を作るために、目の前のことに『何ができるか』『どうお役に立つのか』ということを考え行動できることを目指しています。大里の建てる家が少しでもそのことに繋がってほしいという願いを込めて『自足自給する家』をつくりました。

『自足自給の家』住まうことで使うエネルギーを極力使わない意識を持ちながら、そのうえで必要なエネルギーを太陽光パネルと蓄電池で賄います。またエクステリアの植栽は果樹と野菜で彩りながら、食料の自給を目指した家です。

開口部を大きく取り、風や光を多く取り込むことで、夏は風通し良く、冬は太陽の熱で暖かく過ごせるようにしました。また、周囲に木が多く生えている住環境に少しでも馴染むような外観を目指しました。

生活の中で使うエネルギーは、太陽光パネルを屋根全面に配置して、発電した電気です。夜は蓄電池に溜めた電気を使い、冬は薪ストーブで暖を取り、住宅のエネルギーを自足自給するようにしました。送電線に繋いでいないので、蓄電池の電気がなくなれば停電になります。あるものでどう賄うか考えながら生活し、もしもの時はおおらかな気持ちで、キャンプのような生活をします。

汚水や生活排水の処理に関しても、公共の排水管を使わず、敷地内に浄化槽を設けて処理するようにしました。それは送電線もそうですが、巨大な設備を使い全体を賄うやり方は便利になった反面、我々をわがままに贅沢にし、そのことで環境により負荷がかかるものになってしまうのではないでしょうか。

今後は井戸水や雨水を利用することを考えてます。

他にもアプローチの大谷石は長年この分譲地の縁石として使われていたものを使い、周りに敷いた砂利は役目を終えた瓦を粉砕したものです。犬走りとして使った枕木は鉄道の線路に敷かれていたものです。どれも他で別の目的で使われていたものを再利用しました。

材木の一部(階段、踊り場、1階カウンター、手摺)は、住宅地で隣の家に倒れかけて生えていた杉の木を大里が再利用しようと思い、切って製材したものを使いました。

構造はなるべく単純にすることで柱や梁などの数量とロスを減らし、かつ可能な限り小さな断面の構造材でつくることで質量を減らすように計画しました。

また1階2階ともに天井工事を行わないように、屋根の野地板と2階の床板をそのまま見せるようにして、材料と工程を減らしました。

部屋を仕切る壁をつくらずワンルームのような間取りにし、将来はLDKに加え個室を2部屋つくれるように計画しました。

これが、大里が目指している、地球環境に対して制限や制約の中で自分ができることから始められる『自足自給の家』です。

–  ギャラリー  –

 

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