大里ブログ

石井副社長の建築日誌 2022年9月19日

大里で長らく管理させていただいている住宅地にある土地に、樹齢60年くらいで高さは10mを超える杉の木が4本あり、その木が倒れる可能性が高く危険な状態でした。
その木を大里の環境保全部の手により伐採することになりました。
他に生えている雑木を残しながらの伐採は難しい作業ではありましたが、高い木に登りながら枝を払い、クレーンで吊り上げながら伐採されていく様子をみて、同じ会社の仲間として頼もしく思い、そういう人たちが同僚であることを自慢に思いました。

大里の建築部は環境危機やウッドショックなどと、どう折り合いながら建築を続けていくか課題に感じています。その答えとして始めたことは、木を植えること、解体から出る材を再利用すること、伐採した木を材木にすることなどであります。
今回伐られた木をはじめて製材所に運び材木として加工しました。
今まで捨ててきたものを生かすことは、自分たちが目指すより良い建築に少し近づいた瞬間だと思い、材木として出来たものを見たときは、頬ずりするほど嬉しかったです。
また新たな試みとして始めたのが、建築工事で出る残土を、内装材や外装材に使うことです。
自社で行う改修現場の玄関土間と外壁の一部で試験的に施工が行われました。残土とセメントに特殊な液体を混ぜることで材料になります。左官屋さんと材料屋さんと大里の3者が試行錯誤しながらオリジナル材料を開発しています。
この試みも今まで捨てていたものを資材にすることで目指す方向に近づけると思っているので成功させたいです。
今後も持続可能な建築を見据え挑戦し続けていこうと思います。

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