大里ブログ

石井副社長の建築日誌 2021年3月23日

大里に入社し時給700円で働いていた。2年間の修行だからと甘んじて、もらった給料で生活できないことはわかっていたが、これだけでなんとかしてほしいという思いで給料は妻にすべて渡した。周りからの援助をうけながらなんとか生活できたので、自分は仕事で実力をつけることに専念した。すこしずつ給料があがり一人前の働きができるようになった今でも給料は全額渡している。20年近く今日は給料日という意識をしていない。そのことで自分が何を獲得したのか考えると、お金にとらわれない生き方だったんじゃないかと思う。そうやってできた自分が仕事をやる理由は、そこに意義があるかどうかだ。お金をもらえるかどうかは後回しにしていることに気づく。それは仕方なしにお金と縁を切って仕事をしなければならない環境いたために出来た感覚だろう。今思えばなんて恵まれていたんだろうとおもう。
20年という月日が自分の中に脱成長経済を育てていたということに本を読んでわかった。
 
本を読み終えて3つのことを次のように変換することを自身に落とし込み実行したい。

1資本主義が求める無限の経済成長をやめ、自分の能力に無限の成長をもとめること
無限の経済成長から自分の成長へ

2エネルギー資源を乱暴に使うことをやめ、気持ちのエネルギーや能力を無限につかうこと
エネルギー資源の浪費から、自分エネルギーの浪費へ

3ものに希少性を与えることで経済成長を図ってきたことが問題だったというなら、自分の仕事の能力に希少性をつくる。それはプロフェッショナルになる一流になるということ
ものへの希少性から自分の能力に希少性をもつこと

3つのことが示す方向は自分自身と向き合うこと。
多くのことやものを自分の外側に委ねており、お金さえあれば何でも手に入るという世界が出来てしまった。それが無限の経済成長をつくっている。そして個人を依存に導き生きる力を弱くした。そこから思うことは自立に向けそれぞれが歩き出すこと。依存から自立への転換が自分がだした結論だ。待ったなしの環境危機にさらされた状態で残された時間はわずかだ。この先どう生きるかを突き付けられたと思っている。

石井 俊晴

 

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